No Room for Squares!

街と猫と追憶を撮る

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

蔵のバス停

山形県米沢市にて。重厚なバス停である。バス停自体が決まり過ぎているので、待ち人も自分の姿とかに気を使ってしまうのではないだろうか。僕がそこでバスを待つ姿は似合わなそうだ。 LEICA M MOMNOCHROME (CCD) / SUMMICRON M35mm ASPH

路地は古び、僕は停滞する

先週末は毎年恒例の「白布温泉に泊まり、すき焼きを食べる」ツアーだった。そちらの方は例年同一の内容なので割愛する。今週掲載する写真はその前後の行程での写真で、米沢と高畠町の写真が中心となる。順不同で掲載したい。まずは米沢市内の屋根付き路地(…

秋色機関車

退役した機関車(蒸気機関車ではありません)が展示された公園では、銀杏が黄色く色づいた。運転席の窓には、その色づきが反射していた。 X-PRO2 / XF23mm F1.4R

板塀にも季節は宿る

街中の板塀にも小さな秋が宿るのであった。短時間だったけど、山形の高畠町に立ち寄った。(ほぼほぼ)挫折した町興しとしての「昭和レトロ」の仕掛けは、その呪縛から解き放たれ、不思議と町に馴染んできた。 X-PRO2 / XF23mm F1.4R

暖簾だけはそのまま残る

駅前にある食堂にて。駅は建て直された新しい駅で、食堂自体も比較的最近の建物で、これといった特徴もない食堂だ。暖簾だけが使い込まれて年季が入っている。旧駅舎の前に、旧食堂が営業していた。どちらの建物も刷新されたが、暖簾だけが受け継がれている…

夕刻の花

毎月の8が付く日にち(8日、18日、28日)には、花の写真をアップするという、awaさんのブログ「photo x photo =365」の企画に参加している。風景とか花の写真を撮ることが少ないので、変化と刺激を受けている。でも油断していると花の写真が全くないこ…

商店との再会

二ヶ月ほど前、黒石の温湯温泉から板柳(共に青森県)に行く際に、偶然この商店を発見した。周囲には、こんな感じの商店が3店舗以上点在していたのである。割と道路も混んでいたし、僕自身が「帯状疱疹」を発病した直後で身体に無理が利かず、車を停める場…

ねこ困惑

漁師さんが猫に声を掛けながら何かを配って歩いていた。何かと見てみれば、売れない小魚を猫たちに与えていたのである。小魚と言っても、猫からすればかなりの大物だ。最後の最後には、そこにいた1匹の猫の前に山盛りの魚を置いていった。これぞ僥倖。だが…

分校でフィルムと別れを告げる

潟分校では、まず50ミリレンズを付けて一回りして、その後35ミリレンズに付け替えてもう一周した。ベタだけどモノクロフィルムで撮りたくなる場所で、久々にコンタックスのフィルム一眼レフとアクロス(モノクロフィルム)で撮りたいところだった。残念…

分校と初代ズミクロン

写真は「思い出の潟分校」である。昭和49年に廃校となった分校を、一般公開しているものだ。田沢湖の田子木という小さな集落の分校だ。昭和世代の誰もが「懐かしい」と感じる校舎である。実際のところ、本当に分校に通った経験を持つ人は少ないと思う。で…

黄色い森

乳頭温泉に出かけた際に撮った写真。ブナの森は黄色く染まっていた。車から10メートルも離れていないのに、こんな風景が展開している。森の中に入れば、包み込まれるような感覚が得られるかもしれない。もし貴方が熊さんに合うことがなければだが・・・。 …

秋の乳頭温泉で休日を過ごす

①黒湯温泉に入り、昼食にカレーライスを食べる ②そのまま孫六温泉まで歩いて行き、ここでも入浴する 一度くらい乳頭温泉に泊まってみたいと常々思っているのに、中々そういう機会がない。いつも日帰り入浴だ。でも冷静に考えると、日帰りで乳頭温泉に入浴に…

浪岡の表面を滑るように歩く(終)

旧浪岡町を歩いたと言っても、せいぜい2キロ程度の工程であり、全く町を網羅できてはいない。このあたりも、最近は達観している。いきなり欲張らなくても良い。まずは行ってみることからだと考え始めた。ぱっと行って、ぱっと全てを廻り、ぱっと良い写真を…

秋色のバス停

時折小雨がぱらつく曇り空の土曜日。こんな陰鬱な日は温泉にでも入って身も心も暖まるに限る。乳頭温泉に日帰り入浴に行ってきた。ブナが色づく道中に中々素敵なバス停を発見した。大体一時間に一本のバス。これは少なそうに見えて、秋田県内の町中過疎路線…

青森・浪岡を歩く~嘆くことはない、僥倖の時だ

考えてみれば、平成の大合併による市町村統合から十年以上の月日が流れた。いまの小学生は産まれた時点で市町村合併がされていて、「旧なんとか町」という感覚は日に日に薄くなってきている。あと20年も経てば、歴史の話となってしまうかもしれない。そも…

浪岡名物・小倉のカレー

弘前では銀水食堂という渋い食堂で夕食を取るつもりだった、ところが、写真を撮り歩いているうちに閉店時間を過ぎてしまい断念した。叶わぬこともあれば、叶うことだってある。翌日の昼食場所も事前に決めていた。それは浪岡の「小倉食堂」でカレーライスを…

食品市場の奥は迷宮だった

弘前中央食品市場は、確か18時半に閉まるようだ。僕が行った時間は18時前後で、もう店仕舞いに入っていた。もう少し早い時間であれば、裸電球が灯り買い物客もいて、良い雰囲気だったと思う。カラーで撮った方が良いかもしれない。それでも負け惜しみで…

嗚呼、幻の銀水食堂は遠くにありにけり

今回の弘前行きで叶えたいことの一つとして、「銀水食堂」で夕食を取るということがあった。銀水食堂は弘前中心地にある大衆食堂で、僕好みの店構えだ。何度も撮影させてもらっているのに、一度も食べたことがない。弘前には何度も来ているのに、夜は飲みに…

林檎の実は青森の花だ

僕は元々静岡ピープルなので、果物といえば「みかん」である。冬の時期、みかんだけはいくらあっても困らない。それに対し東北の果物のスタンダードといえば、林檎のほかない。秋田県民も箱ごと林檎を買ったりする。僕は林檎が嫌いなわけではないけど、正直…

こういう飲屋街に痺れるのである

夜の繁華街には、僕ですら足を踏み入れることを躊躇する場所がある。別に犯罪とかそういうことでなく、あまりにディープで足がすくむような場所である。例えば一枚目の看板の手前には、二枚目の通路(ビル内の通路)がある。その通路は写真の通り、内部には…

夜の弘前を徘徊する

ここ数年の僕自身のトレンドとして、小さいけれど重要な変化がある。すなわち華やかなネオンに背を向けて、大衆食堂や場末の飲み屋街に自然と足が向かうようになったことだ。この時期の東北は夜の足が速く、夕暮れ時というものが極端に短い。夕暮れときには…

Under Construction (工事中)

青森の弘前方面に遠征してきた。まずは黒石市に立ち寄った。今回の遠征では想定外のことが多くあった。黒石も「こみせ通り」が、下水道工事の真っ最中だった。今回の僕は何故か達観しており、それを嘆くでもなく恨むでもなく、淡々と受け容れた。これも黒石…

原野の郵便受け

フジフィルムのデジタルカメラについている機能、「パートカラー」を初めて実践投入した。赤以外が彩度ゼロ、つまりはモノクロになるように設定されている。この郵便受けは車道から一本奥に入る道路の入り口付近に設置されている。その奥の温泉(一軒宿)に…

三条で撃沈

先月、新潟県長岡市に行った。その帰りに三条市周辺を通過した。写真を撮る時間はなかった(台風上陸だった)が、無茶苦茶魅力的な町並みだった。今回は寺泊に行った帰りに立ち寄った。前エントリーでも書いたが、折角の三条入りなのに気分が盛り上がらなか…

秋になり何事ももうあきてきた

新潟県の加茂市である。駅前に立ち寄って20分ほど歩いただけなので、どういう町なのかはよく分からなかった。今回は下見なので、いずれ本格的に散策してみたい。小京都とも言われる町なので、まだまだ面白いものがありそうだ。商店街に張り出してあった面…

スランプより恐ろしいもの

僕も人並みに「スランプだ」なんて口走ることもある。あれは単に格好つけて言っているのである。実際のところ多少写真の出来が悪くても、それほど気にしていない。良い波の時もあれば、そうでない時もある、それだけのことだ。ブログのアクセス数やランキン…

新潟の若きワイナリー・・・カンティーナ ジーオセット

一般的にはイメージしにくいかもしれないが、新潟には個性的なワイナリーが育ってきている。1992年に「カーブドッチ」というワイナリーが新潟市の西海岸で始めたワイン生産が今では軌道に乗り、しかも広大な敷地内に本家のほか、分家したワイナリーが4…

弥彦神社に参拝する

所用があって、新潟の寺泊に行ってきた。新潟の町の位置関係が今ひとつ理解できていないけど、寺泊、弥彦、燕、三条あたりは近接した関係にある。これに見附とか長岡を加え、更には新潟市西部のワイナリーも加えてみる。つまり、最近僕が興味を惹かれている…

光射す刻

色々解説したくなってしまうけど、今回は我慢。美しい光と陰。写真云々の前に、そこに遭遇できたことに感謝しなければ。 LEICA M MOMNOCHROME (CCD) / SUMMICRON M35mm ASPH

And so on and so forth

丸一週間引っ張ったけど、東京編はこれで最後。一泊二日の短い東京の旅。初日は夕方まで講習会だったが、翌日の夕方までに4万歩近くを歩いた。今回の写真は有楽町、新橋方面での断片である。地下通路をカラーで撮ることだけは予め決めていた。その前後の眼…