No Room for Squares!

街と猫と追憶を撮る

2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧

会津の最奥へ①〜リアル平家の落人村

過去2回の会津への旅で、会津の奥深さと恐ろしさは身に沁みて分かった。本当の意味で会津を制覇することなど出来る筈もない。それでも福島コンプリートを目指す以上、形だけでも会津の最奥まで到達しなければならない。まだ先の話になるが、来るべき福島コ…

ラーメン丼という食べ物

GW前半戦として、またも会津方面に行ってきた。都合3度目の会津遠征であり、どうしても進路が被る。既視感(というより実際に既視)のある町並みを何度も通過する。楽しいというより、苦行のような趣きすらあり、一体何のためにこんなことをしているのか、…

モルダー、あなた疲れているのよ

秋田県某所。物件が特定されないように、断片的な写真しか掲載できないことをご容赦願いたい。撮影したのはちょっと前のこと。いつものように街を歩きながら写真を撮っていた。そこに廃屋らしき建物を見つけて、通り過ぎようとした。ん?、ん?。建物の奥で…

桜ロードの終焉

気づけばGWが目の前に迫っている。秋田県では今だに肌寒い日が続き、朝晩にはストーブを使っている。我が家の太陽光発電の発電量も、例年の半分ほど。4月の日射量(発電量)は記録的な低さになっている。ここ15年では間違いなく最低だと思う。桜前線も目…

我が家の猫、14歳になる

我が家の猫、銀次郎くんが14歳になった。銀次郎君は「25歳+α」まで元気に生きることを目指している。だからまだまだ道半ば。今後も食事と運動には気を使っていこう。まあでも本人(本猫)は、気ままなものである。既に先代のオス猫の年齢を超え、来年に…

FUJI(SATO)カラーで写そう(終)〜記憶の色は薄れていく

藤里町の大部分は山岳地帯であり、市街地は町の南側のわずかな範囲に集中している。北側には白神山地が広がっていて、心許ない林道で青森県の西目屋村と繋がっている。山岳地帯の一部には秋田県側からは直接行くことができず、青森県側しかアクセスできない…

FUJI(SATO)カラーで写そう①〜避けられないイメージ

秋田県北部の町、藤里町。これが2回目の訪問である。初めて藤里町を訪れたのは2021年のことだった。それまで幾らでも機会があったのに藤里町に行かなかったのは、世間を騒がせた児童連続殺人事件があった町だったからである。事件のことを想うと胸が締…

市役所で愛でる桜

東北コンプリートのプロセスで350近い旧市町村を歩き、250近くの役所(旧役所)を見てきた。基本的に田舎の町であるほど、役所の相対的な位置は高く、街自体が役所を中心に作られていることが多い。繁華街の殆どは、役所か寺社仏閣(その土地の中心的…

500円の唐揚げ定食の恐ろしさ

秋田県の能代市方面の幾つかの町に写真を撮りに行った。すべて何度か行っている場所だ。同様に何度か入ったことのある食堂でランチを食べようと思ったら、その店は廃業していた。だからGoogleマップで調べた店に行くことにした。移動経路にあるからだ。それ…

コロポックルでジャズを聴く

宮城県の登米市から栗原市の築館に移動したのが前回。築館の前には同じ栗原市にあるジャズカフェ「コロポックル」に行っていた。これで3度目だろうか。JBLスピーカーの最高峰「DD67000エベレスト」を設置した店である。値段の話をするのは野暮だが、スピ…

落ち椿

落ち椿を見る度に、京都の法然院に行きたいなと思う。京都に住んでいるとき、誰もいない時間に落ち椿を撮影しようと考え、朝早い時間に出かけたことがある。若い僧侶が石畳に椿を丁寧に撒いていた。最初は「なんだやらせだったのか」と驚いた。でもその様子…

築館ブルース

登米の町からの帰路、旧・築館町(栗原市)に立ち寄った。築館は合併時点で人口が約1万5千人ほどの町だった。でも印象としてはもっと大きな町に思える。何がそう感じさせるのかは分からない。僕は「築館」と聞くと、反射的に「ブルース」と言葉を繋げたく…

登米町探訪(終)~私的ガイドブック 登米の歩き方

ガイドブックには決して載ることのない、私的な「登米の歩き方」を掲載する。本当はガイド地図も作ろうと思ったが、歩いて探すことも楽しみの一つなので止めておいた。もっとも、これを見て実際に登米を歩く人はいないだろう。ガイドブック的な出版物は、ど…

登米町探訪②〜桜が咲く瞬間

登米町では町並みの写真を撮ることが目的だった。レンズも23mm(35mm相当)を①本だけで、桜とか花を撮ることは想定していなかった。朝、家を出たときは陰鬱で薄暗く、山間の道には霧が立ち込めていた。登米の町に着いた時点でもまだ肌寒く、もう少し厚手の服…

登米町探訪①〜好きな町を歩くだけの写真

ここは登米市登米町という場所である。これで「とめし、とよままち」と読む。登米市は平成の大合併で9町が合併して出来た市である。その大部分が「登米郡」の町である。「とめぐん」と読む。つまり登米町は、「とめぐん、とよままち」から「とめし、とよま…

僕からも言う、覚えろ!

あるトイレで見つけた張り紙。平静を装い丁寧な言葉で語っている。でもこれはトイレ管理者の魂の叫びと見なければならない。ここに至るまでに一体どんなやり取りがあったのか、それは知らない。尋常ではないやり取りであることは疑いようがない。想像するに…

やっと河津桜が開花した(本当です)

え??、と思う方もいるかもしれないが、裏庭で河津桜が開花した。秋田県では河津桜は4月に開花するのである。時同じくして梅も開花したので、関東圏から2月遅れといったところだろうか。河津桜は過去の記録を見れば、早い年では3月下旬に咲き、遅い年で…

お酒の量の闇

居酒屋とかレストランで「とりあえず生中!」とビールを注文し、出てきたジョッキが小さくてドン引きすることがある。グラスビールとして考えても小さすぎて困惑したこともある。「生中」には厳密な定義が存在しないので店によってマチマチである。言ってみ…

山形での短い休日(番外編)〜トランプ大統領に会った

山形シリーズは終わったけど、投資信託の暴落記念に「この一枚」を番外編に昇格させる。例によってボツ写真だけど・・・。JR山形駅のビル通路にトランプ大統領の立て看板があった。トランプ大統領は看板になっても、格好良くて驚いた。最初は誰かは分からな…

ネイキッド銀次郎

我が家の猫、銀次郎くん。首輪をしていない写真である。随分と印象が変わり逞しく見えた。別に太ったわけではない。首輪が当たる部分が擦れて、ハゲになってしまった。動物病院で診てもらったところ、毛穴に問題はなく、一月ほどで新たな毛が生えてくるだろ…

山形での短い休日(終)〜花小路にて

久しぶりに山形市に行き、街を歩いた。何故かやる気が出ず小さなカメラを片手に歩いたら気分が少し盛り上がった。というのが前回。そしてそのまま帰宅したのである。だから今回の写真は順序が逆で、本当は初めにこちらに来た。山形市の古い繁華街、花小路で…

山形での短い休日②〜困ったときのGR

久しぶりの山形の街。日帰りとはいえ時間はたっぷりある。駅前に移動して写真を撮ろうと思った。でも何だか気分が乗らず歩いても楽しくない。理由は分からないし解明しても意味はないと思う。僕はカメラをバッグに仕舞い、小さなGRⅢだけを片手に持ち街を歩い…

山形での短い休日①〜塀路地から

所要があり、山形市内まで出かけた。日帰りである。東北中央自動車道という秋田県横手市から福島県相馬市に至る自動車道がある。秋田県側は整備中だけど、山形県の金山町から福島県までの区間は開通している。僕も福島方面に行く際にはお世話になっている。…

海に芽生えるもの

秋田県の現在の季節感は、冬は終わったけど春はまだ来ない状態である。四季にプラスして現在の季語を作った方が良いと思いもする。誰もが理解する普通の春が来るのはGWからであり、他の地域では既に季節は「初夏」に突入している。良い歳をしたオヂサンが言…

会津のしっぺ返し(終)~締めはラーメン

旅の最後の訪問地は、旧・新鶴村(会津美里町)である。当初の予定では更に北上して、旧・高郷村及び旧・山都町(共に現・喜多方市)に行く予定だった。寒さと道路の積雪への不安からとても行く気にはならなかった。旧・新鶴村にはJR(只見線)の駅が二つ…

会津のしっぺ返し④~春に浮かれるべからず

さあ、そろそろしっぺ返しである。その前に話は昨年に遡る。昨年は記録的な少雪の年だった。積雪が全くない日が続き、スタッドレスタイヤが激しく摩耗した。この春もまた磨耗するのではないか。そんな不安から今年は早々に夏タイヤに交換した。会津遠征にあ…

会津のしっぺ返し③〜温泉街、香ばしさ極まる

今回の旅の宿は、会津芦ノ牧温泉である。初めての宿泊となる。同じ会津若松市にある「会津東山温泉」には何度も行っている。そちらは会津藩の奥座敷として栄えた温泉であるのに対し、芦ノ牧温泉の方は元々は地元の人が利用する温泉場であったらしい。東山温…