No Room for Squares!

街と猫と追憶を撮る

街:群馬

大人の休日倶楽部(番外編)〜この旅の一枚

長くても短くても、旅に出たときは「この一枚」を選ぶ。いわゆるベストショットだけど、誤解を招き易いので補足する。ここでいうベストショットは、コンテスト的な写真の完成度を言うわけではない。その旅先における最も象徴的な光景と言い換えることが出来…

大人の休日倶楽部(最終回)~暗くなる前に終わった夜

前職時代に何度も泊まった高崎の夜は、正直言って下世話だった。当時の繁華街では、客の数よりも客引きの方が多いと言われていた。次々に客引きが声を掛けてきて大変だった(かといって強引な行為はなかった)。だから前橋もその延長線上にあるのだろうなと…

大人の休日倶楽部(Day2)②~This is the 商店街

大人の休日倶楽部パスを使った旅。次なる目的地は群馬県前橋市である。すぐ近くにある高崎市には、前職の出張族だった頃に何回も行った。目と鼻の先にある前橋には何故か全く縁がなかった。だから、いつか前橋へという想いは持っていた。前橋には、アーケー…

真夏の北関東遠征シリーズ②〜SUBARUの聖地へ

群馬県太田市に行くのは家人の希望で、目的はそこにあるスバルの群馬本工場を見ることだという。いや多分違う。本工場前にある伊勢屋さんというお菓子屋さんで、スバル最中を買うことだと思う。伊勢屋さんが製造販売するスバル最中は、元々は富士重工業の健…

真夏の北関東遠征シリーズ①〜太田駅北口の香ばしさ

毎年恒例の夏休み一泊二日のショートトリップに行ってきた。これは純然たる一人旅ではなく、家人との家族旅行的な位置づけである。家に猫を残していくこともあり、日程は一泊二日しかない。以前は西伊豆への一泊二日弾丸ツアーもあったが、秋田県から一泊二…

炎天下の「みなかみ温泉」でエアトリップする

時系列的にはバラバラになるけど、「法師温泉」に行く前に立ち寄った群馬「みなかみ温泉」の温泉街である。僕は群馬の温泉が好きで、以前にも伊香保だとか、草津だとか、四万温泉に宿泊している。その行き帰りに何度も「みなかみ温泉」周辺を通過した。みな…

法師温泉で過ごす至極の時間

法師温泉の内部は、「本館」、「別館」、「薫山荘」、そして高級部門の「法隆殿」の4つから構成されている。本館と別館は国の有形文化財に指定されている。僕らは「薫山荘」に泊まった。隣の部屋は夏目雅子さんがよく泊まった部屋だそうで、僕らの部屋は女…

約500kmの道のりを経て、ついに法師温泉「長寿館」に来た!

(以下の画像はwikipediaより引用 File:法師温泉混浴浴場Img913.jpg)三国峠といえば、群馬と新潟を結ぶ峠であり、江戸と越後を最短で結ぶ街道として古来重宝されてきた。今では高速道路の関越道に主役を譲ったものの、現役の国道17号線として残っている。…

ケンミンショーの「もつ煮」食う?

理由はよく分からないが、長期休暇の際は「群馬」に行くことが僕の最近のトレンドだ。今回も諸事情から時間制約が厳しいなか、無理無理と群馬県の四万温泉に行ってきた。朝6時すぎに秋田県の家を出て、運転疲れと空腹を癒すのは、あの「永井食堂のもつ煮」…

店を閉じた今でも温泉街に調和する

四万温泉の廃店舗。不思議なことに現行の温泉街の地図にも掲載されているし、その佇まいと雰囲気も温泉街に調和している。いわゆる「廃墟」のようなものではなく、温泉街の記念碑みたいな様相なのだ。上の3枚が「よろず屋」。下の3枚が「おぐらや」。通常…

四万温泉夜の城・灯火の積善館と真っ暗な温泉街

温泉旅館で温泉に入り、ビールを浴びるように飲みながら夕食を食べる。夕食後に再度温泉に入ると、もう酔いも回りすぐに寝てしまう。これが僕の標準的なスタイルだ。でも今回は外で積善館の写真を撮らなければならない。更にスマートボールもしたい。もしお…

四万温泉の温泉街〜スマートボールはすぐにやるべきだった

四万温泉の温泉街である。最後の二枚だけは大通りで、残りは積善館前から伸びる「落合通り」という狭い路地である。この路地の佇まい、最高である。スマートボールは夕食後にやろうと考えて、この時点ではパスした。ところが夜は営業していなかったので、結…

沼田の町並み〜割と淡々にそして濃厚に(終)

お盆休みの割に、沼田の商店は店を普通に開けていた。でも町には人通りは極端に少なかったので、通常の平日とは異なる様子なのだろう。さて、沼田の町は「昭和商店街」の形式をそのまま残している。それをひけらかすこともなく、アピールすることもなく、ご…

縁なき北毛の町〜群馬県沼田市を歩く

既に写真をアップした通り、今年の夏休みも一泊二日強行軍の旅行に行った。行き先は草津温泉だった。正直ほとんどの時間は移動(ドライブ)に費やされクタクタである。それでも折角来たからには、帰路においてもプラスワンの訪問地を目指す。今回は群馬県の…

草津温泉最終章〜浴衣でGO

しっくり写真が撮れないとぼやいた挙句、それを温泉地のせいにしようしている僕。でも家で整理すると大量の写真を撮っているのも事実であり・・・。そんなわけで浴衣のまま夜の温泉地を歩く観光客の写真をアップする。ちょうど雨上がりだったこともあるのか…

A Night in Kusatsu 〜草津の夜は終わらない

グダグタと草津温泉の街撮り写真が堪能できない旨を述べてきた。その割には、食後の夜の温泉街だって散策して写真を撮っている。お盆休みだからかもしれないが、夜の草津温泉は多くの人で賑わっていた。夜になると静まり返る温泉ばかりに行く僕にとって、そ…

あえてモノクロで草津温泉を撮った理由

温泉街の魅力は、其の街が持つ独特の色によるところが多い。その色に魅了されるのは極めて自然なことではある。一方で色に踊らされるあまりに街の本質に近づけないこともある。そこで僕は温泉街の写真をブログに掲載するたびに、カラー編とモノクロ編の両方…

My Favorite 草津

僕の写真は、旅なり旅行地について正確な報告をしようとするものではない。従って掲載した写真から、その場所のディテールを把握することは不可能だ。自分が気に入った雰囲気なり断片を無作為に積み上げただけだ。この8枚が草津を代表するような風景なりスポ…

草津の分かれ道

数日前にも「分かれ道」の写真を掲載した。右に行くか左に行くかの短い旅と書いたが、あれは実は本当に短い旅行に行く直前にアップした。猫がいる等の諸事情により、例によって一泊二日の強行ドライブツアーだけど、草津温泉方面に行って来た。温泉ファンの…

一期一会の街

群馬県桐生市。GW弾丸ツアーで最後に立ち寄った街である。なぜ、桐生市だったのか。そこには確たる理由があるわけでもない。群馬から秋田への帰り道は、宇都宮経由で東北道に乗ること。その過程で餃子を食べること。そのルート上で散策しがいのありそうな街…

散り際・・・with 8na8na-club

伊香保温泉の帰り際に、立ち寄った道の駅の裏手は、「白井宿」という宿場町であった。4月下旬には八重桜は満開で、壮観とのことだが、今年は散るのが早く葉桜状態だった。散り積もった桜を見ることができたのも、ラッキーだったのではないか。8の付く日は …

伊香保温泉(最終回) Deep Night

可能であれば、以下の曲を聴きながら見てほしい。僕がそぞろ歩いた伊香保の夜に、残念ながら色っぽい要素はない。石段街も街灯の下で撮ったので明るく見えるが、実際は真っ暗であり、ほぼ全ての店が閉まっていた。横道に逸れると、射的場やスナック、居酒屋…

伊香保温泉その3 色褪せた街をモノクロで

色褪せた街は、その褪せた色自体が魅力的なのである。だから、どうしてもその色に魅了され、罠にハマってしまう。撮らされてしまうのである。こうやって後出しジャンケンみたいに、RAWで撮ったものをモノクロにすることに、若干の後ろめたさも感じている。そ…

伊香保温泉その2 抵らうべきもの

あと2回、伊香保ものが残っているので、さっさと消化していく。伊香保の温泉街を歩き感じる「廃れた感」は、熱海のそれに近いかもしれない。単に廃れているだけではないのである。かつては、黙っていても客が押し寄せた黄金期があった。その往時の記憶を色…

伊香保温泉その1 古き良き斜陽温泉

伊香保温泉である。当ブログには、一応「温泉・宿」なるカテゴリーがある。いつも迷うのだが、今回は単に温泉街を撮っただけなので、「街」カテゴリーとした。それは、ともかく・・・。僕は、この手の温泉街が大好きなのである。お土産屋さんがあり、公衆浴…

世界遺産となった町の商店街

富岡製糸場周辺の商店街には、「祝世界遺産」的な垂れ幕やポップが貼られている。人通りは、世界遺産になって圧倒的に増えたことは間違いない。メインの通りには土産物屋や観光客向けの飲食店、今風のスイーツショップなどが並んでいる。それは、それで町の…

念願の富岡製糸場

世界遺産・富岡製糸場。正式には、「富岡製糸場と絹産業遺産群」という。世界遺産に登録されたからというより、以前から僕の「いつか見たいものリスト」に入っていたのである。昨年のGWにも検討したのだが、まさに世界遺産登録が正式決定されるタイミングで…

恒例弾丸ツアー

我が家は、猫と暮らしている。先代の猫達は2匹で飼っていたこともあり、2~3泊の旅行であれば、留守番をさせても平気だった。京都に住んでいるときは、「キャットシッター」という猫の面倒を自宅に来てみてくれるプロの方がいた。その方がとても信頼でき…