No Room for Squares!

街と猫と追憶を撮る

2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

古い商店〜褪せた記憶色

秋田県由利本荘市の古い商店。もう営業はしていないようだ。独特の看板建築に痺れる。何回か掲載した新しいレンズ、これが一応の完成形だ。やはり若干暖色に振った色合いが最も美味しいゾーンのようだ。何だろな、これ。明らかにクラシックネガにフィットし…

初めてのレンズを試そう③〜家には猫がいる

レンズを試す被写体でいえば、出かけなくても家で猫を撮るという方法もある。上段は「アクロス」モードで、いつも通りである。下段は「モノクロ+グレインエフェクト(強+大)」で粒状度を強めている。どちらが良いかという問題ではなく、様々なモードを使…

初めてのレンズを試そう②〜何はなくても路地裏へ

路地裏が僕の写真のフィールドであり、とくに車も入れない狭い小路が主戦場だ。とどのつまり、ここに来ればレンズを試すとか云々はもう関係ない。大体既に購入したレンズなので、試し撮りもなにもあったものではない。路地裏で写真を撮り始めれば、いつも通…

初めてのレンズを試そう①〜ミスターダンディの教え

久しぶりにレンズを買った。少し前から整理のターンに入っていて、物は処分こそすれ新たに買うことは極力控えていた。でも細胞が入れ替えを必要とするように、写真撮りにはレンズの入れ替えが必要な時もある。今回のレンズはフォクトレンダー(コシナ製)の…

iPhoneで猫の写真を撮ること

iPhoneで撮った写真である。背景のボケは擬似的なもので、若干の不自然さはある。それでもスマホのカメラ性能は日進月歩であり、もはや大抵の人にとって、iPhoneさえあれば事足りる状況となった。カメラの性能だけでなく、その保存とアウトプットに関しても…

夏の終わりの哀しい海水浴場

秋田県の多くの海水浴場は、8月15日に終了するようだ。これは8月18日の光景である。つい最近まで海水浴場だった場所とは思えない。火星かどこか別の星の光景のようにも見える。いくら何でもこれはないんじゃない?。極端に加工したでのは?。そう疑う…

裏庭の夕焼け小焼け

朝晩はめっきり涼しくなる東北地方。夜は天然クーラーよろしく快適に寝ることができるようになった。でも昨日は夕方になっても蒸し暑かった。エアコンで涼みながら夕方の一時をダラダラと過ごしていた。ふと気づくと、外は妖しい夕陽に染まっていた。こんな…

真夏を見つけた日

向日葵、カブトムシ(クワガタ)、スイカ、麦わら帽子。入道雲、水泳ゴーグル、麦茶、蝉の抜け殻。何歳になっても真夏の象徴は変わらないものだ。子供の頃はその全てを手に入れていたけど、いまは半分くらいしか手に入らない。それでも真夏の一丁目一番地の…

夏はどこに行った

猛暑、猛暑と言われる今年の夏。でも実際のところ秋田県は、それほど猛暑ではない。確かに蒸し暑い。だが大抵の場所で気温は高くても30度を少し超える程度で、体温を超えるような気温になるケースはない。加えて7月の末には大雨が続き、梅雨明けも8月に…

濃さこそモノクロ写真の命

富士フィルムのX-PRO3は、アクロスモードというモノクロ撮影モードを持つ。モノクロ描写の優れたカメラである。だが昨年までライカM10モノクロームを使っていたせいか、モノクロの濃さについては、どうしても不満を持っていた。後の処理である程度カバーでき…

台風と漁港の白い猫

漁港の片隅で生きる猫。白いのが3匹、黒いのが1匹いるみたいだ。白いのは皆、似たような容貌であり、兄弟とか何らかの血縁関係にあるのだろう。かなり「やさぐれ」化してきているが、多分元々は育ちが良い猫だと思う。どういう経緯でここに来たのかは分か…

お盆の空には何かいる

田園風景の向こうに虹が出ていた。切り取ったバームクーヘンのような形の虹だった。この時期はふとした拍子に上空を見上げる機会が増え、そこで美しい何かを見つけることがある。亡くなった猫たちに「ちゅーる」を供えたので、猫の恩返しかもしれない。虹の…

夕暮れ秘境駅

由利高原鉄道の曲沢駅。折に触れて見に行く駅である。秘境駅として知られ、これまで孤高の駅のように撮ってきたけど、実のところそれほど秘境でもない。本当はこのアングルでの姿は見せたくなかった(笑)。この駅には大雨が止んだ後も道路浸水が収まらず、…

死後さばきにあう(清酒)

もうこれね、僕のために造った酒かと思った。「死後さばきにあう」、お馴染み(?)のキリスト看板を、そのままデザインに取り入れた日本酒である。しかも「聖書」と書かれている部分が「清酒」となっている。ツボにはまり過ぎている。この酒は、岩手県北上…

身も蓋もない理由、そして猫の写真

特に何の変哲もない花の写真である。花自体も萎れているし、構図だって良くない。真剣に撮ったものではなく、たまたまそこにあった花を適当に撮っただけである。今回のポイントは後ろの玉ボケである。意外と綺麗な玉ボケが出ている。でも何かおかしい。この…

花邑は人の心を狂わせる

いわずと知れた両関酒造の「花邑」、そして「翠玉」である。すっかり入手困難な酒となった。なにしろ製造元の直営店でも買うことはできない。秋田県産の酒で、これだけ入手困難なものは、この花邑(及び翠玉)以外には、新政酒造の「ナンバー6」しかないと…

謎のムーブを繰り返す猫

やっと梅雨明けした秋田県。同時に本格的な暑さがやってきた。猫もエアコンの風が当たるテーブルに陣取ることが多くなった。そこで十分涼むと、今度は明かり取りの窓から陽射しが差し込む場所に移動し、わざわざ強い陽射しを浴びる。茹で上がると再びエアコ…

見上げた空は蒼かった

風力発電が建つ高原から空を見上げる。田舎だからか、あるいは雨上がりで空が綺麗だからか、言いようのない透明感を持つ蒼さだった。ギラっとした夏空の青さとは明らかに異なっている。8月になり、お盆が近づくと、何故か空を見上げることが多くなる。GRⅢ