No Room for Squares!

街と猫と追憶を撮る

2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧

下書きからの昇格②〜トイレの憤怒

ボツ記事の救済企画第二弾。2023年の記事である。写真は蝦夷のリーダー「阿弖流為」の仮面。岩手県北上市の「鬼の館」というところで見つけたものだ。阿弖流為が鬼ということではなく、「仮面」をテーマにした展示だった。この表情を見ると、あの忌々し…

鉄道の休日(番外編)~もう一つのハチ公前

鉄道の休日で拠点となったJR大館駅。少し前まで、ここはまるで戦後バラック市みたいな中々の町並みだった。繁華街や官庁街が別にあることもあり、駅前は壮絶だった。それが花善(鶏めし弁当という人気弁当の製造元)が新しいレストランを建て、秋田犬の郷…

下書きからの昇格①~邸宅を見学し、妄想する

このブログは2008年に「Gooブログ」でスタートし、2025年の5月に「はてなブログ」に移転した。移転は概ねうまくいった。設定ミスから多少の問題はあるけど、これで良しとした。意外だったのは、掲載に到らなかった「下書き記事」も無事に移転されて…

鉄道の休日(終)~酔いどれセッション

田舎のクルマ社会では、昼酒の機会は少ない。ランチで昼酒を飲む為には、結構な苦労を伴う。今回は、たった300ml(+α?)の日本酒とはいえ、久々の昼酒に心地よい気分になった。そしてそのままGRを片手に駅方面に歩く(途中からバスに乗った)。例えとし…

鉄道の休日③〜至福・比内地鶏の親子丼(と日本酒)

まだ現地に着いてから1時間も経っていないが、早くもランチタイムにする。というか、今回の休日はそれがメイン目的でもある。時刻は11時半、目指すは比内地鶏料理の総本山「比内屋大館本店」だ。以前にランチでお邪魔したことがあるが、そのときはクルマ…

鉄道の休日②〜クラシックネガの繁華街

一旦、大館駅で降りて花輪線に乗り換え、隣の東大館駅まで来た。大館の繁華街(飲み屋街)は東大館駅周辺にある。ここで写真を撮りながら、徒歩とバスを使いJR大館駅方面に戻っていく。それが今回のルートである。この近辺では何度も写真を撮ったことがある…

鉄道の休日①〜鉄道のメリット5点を楽しむ

あらかじめ言っておくと、鉄道ファンが期待するような記事ではない。そういう写真もない。そもそも僕は所謂「鉄道ファン」ではない。記事は単なるおっさんの休日の話である。僕は秋田県に住んでいる。日常の移動手段のほぼ100%はクルマである。そんな僕…

コンビニのサンドイッチの話

値上げ、値上げとニュースで騒ぎ過ぎているように思う。「値上げ」と連呼すると、それだけで景気が悪くなる。でも実際のところ物価は結構上がってしまった。久しぶりにコンビニでおにぎりを買って驚いた。普通に1個200円くらいするし、高級な具のおにぎり…

古き町のメインストリート

秋田県の旧・角間川町。現在は大仙市である。1955年に大仙市の前身である大曲市に編入されているので、旧町が廃止されてからは長い時間が経っている。それでも独自の町並みを維持しているから不思議である。恐らく「角間川」の存在は全国的には殆ど知ら…

偶像崇拝は罪です

ちょっと前のことだけど、食堂でテレビのニュース番組を見た。「またトランプ関税の被害者です」と女性アナウンサーが深刻そうな顔で報じていた。「カニカマ」を作っている会社がトランプ関税により翻弄されている。それは一度ならず二度目のことだという。…

人形道祖神は何を想う

相変わらず天候不順の日が続く。例年と比べて田植えも遅れていると聞く。米不足で流通する米が少ない上に値段はうなぎのぼり。さらには天候不順で今年の作付けにも不安が残る。これはもう江戸期であれば飢饉の前触れではなかろうか。どんよりとした空の下、…

初めまして、はてなブログ

GooBlog閉鎖にとも無い、はてなブログに引っ越してきました。Goo時代のご同輩も、はてなのユーザーさんも、よろしくお付き合い頂ければ嬉しいです。写真は廃業した洋服店のショーウィンドーの中で生きるミスターダンディ氏です。 ユーザー名: 6x6 *元々、…

夜の川反(番外編)~ジャズ喫茶ロンドでの時間

番外編が残っていた。久しぶりに夜の秋田川反で一人しっぽりと呑んだ。まず渋い郷土料理店で「きりたんぽ鍋」を楽しんだ。きっと日本酒が最高に合うことは分かってはいた。でも日本酒にすれば間違いなく飲み過ぎる。そこはビール2本で我慢した。便宜的に1…

田村麻呂の夢、アテルイの夢

秋田県大仙市にある払田柵。柵というのは城柵のことであり、7世紀から11世紀頃に大和朝廷が築いた拠点のことをいう。広義でいえば「城」に当たるが、戦国時代の城とは趣が異なる。いわゆる役所的な施設であり、行政、軍事、更には官舎が一体化したもので…

緑の街に雨が降る

秋田県で雨降りの日を最も楽しめる場所の一つが角館だと思う。5月の角館といえば、桜の季節が終わり観光客が少ない季節である。でも新緑が雨に濡れる光景はとても美しく、密かなるベストシーズンだと思っている。本当はもう少し後(5月中旬以降)の方が良…

夜の川反(終)〜夜のマチアルキニスト

以前は夜の川反を歩くことが楽しくて、それこそ隅から隅まで歩いたものだ。最近はそもそも夜の川反に行かないし、行ったとしてもあまり歩かない。この日も久しぶりの夜の繁華街なのに、それほど気分が盛り上がらない。呑みたいという欲求も途中で尻すぼみに…

川反の夜②〜ネオン玉光る

キャバレーの看板のネオン球。僕は「ネオン玉」と読んでいる。これまで昼間にしか撮ったことはない。夜であれば光っていることは分かっているけど、敢えて夜には近づかなかった。見ない方が良い気がしていたからだ。今回はそのことをすっかり忘れていて、目…

川反の夜①〜きりたんぽ鍋を食べた

僕は休日の昼間に川反(秋田市最大の繁華街)の写真をよく撮る。お決まりの被写体のひとつに「北洲」という料理店がある。これがまた実に香ばしいファサードで、実に魅了されている。最近は看板の一部が剥がれたり、かなり老朽化が目立つようになった。もし…

田植えが近づいた日

5月に入っても気温の低い日が続き、朝晩にはストーブを点けていた。ここ数日、やっと春らしい陽気に近づき、農家も田圃に水を張り出した。来週あたりには田植えも始まるかもしれない。夕方のオレンジ色の空の下、土手の向こうには鉄道が走る。田園の水面に…

久々にマチアルキニストとなった

GWが始まるときは亡き師匠のことを想う。GWに限らず町を歩いて写真を撮るときは、いつだって想いはする。だけどGWは特別だ。何があってもその日は町で写真を撮っていようと考えている。最近の自分自身を振り返ると、確かにほとんど毎週どこかに出かけ写真を…

箱庭の春は遅い

秋田県の今年の春は、はっきりいって「寒い」。決して長雨続きということではない。地味に日射量が少なく(曇りばかり)、地味に気温が低い。例年GW期間に多くの農家が田んぼに水を張り、「代掻き(しろかき)」を行う。今年は例年の3分の1以下ではないだ…

街道ロマン(終)〜美しき「日本国」、小俣街道

新潟県村上市の小俣街道。昨日掲載した小国街道からは直線距離で約8km、実際の道路距離では約25kmくらいの距離にある。ここは「日本国」という山の麓に位置し、小俣街道の宿場町である。小俣街道も広義な意味での出羽街道にあたり、新潟県村上市(村上城…

街道ロマン①〜幻の小国街道

街道と聞くと心躍る。基本的に住民は領内で暮らすことが基本だった江戸期に、大小様々な街道が整備されている。商人の行き来や、藩関係者の往来が主だったものだとしても、街道の充実ぶりを考えるとそれだけとは思えない。相当数の庶民だって街道を通ったに…

猫のゴールデンウィーク

今年のGWは家にいる時間が例年と比べ多い。猫は満足のようだ。首輪ハゲのところからは中々毛が生えず(薄っすらとしか)、相変わらず首輪なしの生活をしている。遊ぶ時間も増えた。ここ数年は玩具にそれほど興味を示さなくなったが、試しに買った「繭」を使…

会津の最奥へ(終)〜絶景の予感

奥会津を訪ねたのはGW前半だった。宿も空いていたし、車も少なく、渋滞などは存在しなかった。福島側とはいえ、尾瀬にも人の姿は多くなかった。恐らく、この地は「自然風景」を求められていて、それが花開くのは初夏になるのだと思う。尾瀬だってほら、「夏…

会津の最奥へ④〜会津財宝伝説(妄想)

奥会津の旅、最後の訪問地は金山町。「金山町」は福島県以外にも、山形県にも存在する。また既に合併した岐阜県の旧・金山町(下呂市)もある。地区名としての「金山」であれば全国に数知れず存在するだろう。いずれも何らかの金山銀山などと関連しているか…

会津の最奥へ③〜最果て(感)の只見町

会津最奥の旅。早くも二日目(今回は宿泊場所については割愛する)、只見町に到着した。昨年の9月に会津坂下町から柳津町、そして三島町まで西進した。只見川沿いに国道252号線を走る旅だった。景色は最高で、どこまでも進みたかったけど、日程の都合で…

会津の最奥へ②〜藁葺き家屋の原風景

奥会津の集落を見ると、元々は藁葺き屋根だったであろうトタン屋根の家屋が多い。きっと壮観だっただろうなと思う。その原風景をそのまま残したような場所がある。旧・舘岩村(南会津町)の前作地区である。約20戸の伝統的な家屋が残っているという。この…