No Room for Squares!

街と猫と追憶を撮る

ローカル鉄道

何処にも行かない鉄路

庄内交通湯野浜線が廃線となる(昭和50年)→旧善宝寺駅跡地に「善宝寺鉄道記念館」を開館する(昭和53年)→善宝寺鉄道記念館が営業停止となる(平成5年)→建物の解体工事を行う(令和4年)。そして今、建屋は既に解体され、ホームの一部と車輌のみが残…

魅惑の連絡通路

JR五能線の八森駅(秋田県)。ログハウス風の立派な建物だが、大部分は商工会の事務所として利用されている。正面左側に小さな待合室がある。駅部分はそれだけだ。しかも実際の線路は駅舎背後の斜面の上に走っている。だから小さな待合室の前に連絡通路が…

田植えが近づいた日

5月に入っても気温の低い日が続き、朝晩にはストーブを点けていた。ここ数日、やっと春らしい陽気に近づき、農家も田圃に水を張り出した。来週あたりには田植えも始まるかもしれない。夕方のオレンジ色の空の下、土手の向こうには鉄道が走る。田園の水面に…

ジョバンニが乗る列車〜もうひとつの銀河鉄道

毎年撮っている由利高原鉄道の曲沢駅。いつもと趣向を変えて・・・。きっとこの列車にはジョバンニとカムパネルラが乗っていると思う。X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR

雪原の駅〜入線8分前

由利高原鉄道の曲沢駅。今回はカラーで撮ったが、モノクロで撮っても大体同じ感じの写真になる。ここでの冬景色は別格で、今後更に冬景色は深まっていくと思う。例によって列車は写っていない。写真を撮ったのは10:02(AM)であり、次の列車は10:11発となる。…

タブレット交換

僕は鉄道に乗ることは好きだけど、いわゆる鉄道の知識は皆無である。これまで鉄道ファンだったことはないし、車輌の名前なども全く知らないし、興味もない。旅情としての鉄道には共感はしている。今回の写真は秋田県の由利高原鉄道の前郷駅での一コマだ。運…

夕暮れ秘境駅

由利高原鉄道の曲沢駅。折に触れて見に行く駅である。秘境駅として知られ、これまで孤高の駅のように撮ってきたけど、実のところそれほど秘境でもない。本当はこのアングルでの姿は見せたくなかった(笑)。この駅には大雨が止んだ後も道路浸水が収まらず、…

入線

秋田県由利本荘市を走るローカル線「由利高原鉄道」。ホームに入る車輌を迎える駅員。凛とした姿勢が美しい。大抵の日常行為がダラダラしている自分を恥じた。姿勢を正すことを意識しようと思った。GRⅢ

秘境駅・JR羽越本線の女鹿駅

秘境駅としても知られるJR羽越本線の女鹿駅。かつては信号場だった駅だ。この駅に停まる列車は一日に数本しかなく、最寄りの集落から通学に使う数人の学生しか利用客はいないと思う。その最寄りの集落まで歩くのにも10分以上は掛かる。駅舎は何年か前に建…

残照

暑かった一日。残照を浴びた鉄路は熱を持ち、そこから湯気が上がるような気がした。単線の鉄路はこれから行く道であり、同時にここまで来た道でもある。まるで人生のそのものだと思った。(備忘録③)今年の夏は、いつもの夏よりも一段と暑く感じる。結局、暑…

田園の駅にて〜お作法も覚えていこう

いつもとは異なる方向から、曲沢駅を撮影した。僕は鉄道ファンであったことはない。そもそも鉄道車輌のことは何も知らない。時折、駅や列車の写真を撮ることはある。でもそれは単なるスナップ写真の一環であり、鉄道写真のお作法には従っていない。従うも何…

曇天の水面に秘境駅

由利高原鉄道の曲沢駅。HDR調モードで撮った。せめてRAWファイルを併用すべきだったと後で公開した。今回は15分ほど待てば列車が来ることが分かっていたのに、その15分を待つ辛抱がなかった。GW期間から5月14日の日曜日まで、我が家に客人が滞在して…

雪霞みの向こうに駅がある

由利高原鉄道の曲沢駅。冬は特に良い光景を見ることはできる。全国ニュースでは、北日本の日本海側は大雪であると繰り返し報じている。僕が知る限り、これまでは新潟の一部地域以外は、十年に一度の少雪だと思う。青森の酸ヶ湯とか、山形の肘折は、特例中の…

旧き隧道の前で

JR奥羽本線の旧・第一鶴形隧道である。いまは鉄道トンネルとしては役目を終え、酒造会社の貯蔵庫として使われているらしい。かつてのトンネル入り口には扉が造られ、その前には置き忘れたかのように車掌車両が置かれている。何年かに一度、ここに来たくなる…

静寂~ISO64000の世界

三脚がなかったので、手持ちで撮影した。辺りは想像以上に暗く、足下すら見えないほどだった。ISO64000。闇と静寂の中、ぼわっと駅が見えた。それは実在するものか、幻なのか、不確かな光景に思えた。時刻はまだ午後8時。都会では小学生だって歩いているか…

小さな駅を維持する努力

由利高原鉄道の黒沢駅。当ブログによく掲載する曲沢駅(田圃の真ん中にある駅)の隣りである。線路は霞んだ山裾の田圃に伸びていた。冬になれば田圃はは、一面の大雪原となる。少し古いデータだが、この駅の利用者は2018年時点で一日10人ほど(ちなみに曲…

愛すべき駅でやりたいこと

愛すべき由利高原鉄道。そしてここは毎度お馴染みの曲沢駅。本来6月の秋田県といえば、雨でも降れば肌寒く、何かを上着を羽織らないといけない場面も多い。それがこのところ、毎日蒸し暑い日が続いている。僕がもし学生で、しかも東北から遠い地に住んでい…

巨大土偶が鎮座する駅舎(かなり大きいです)

青森県つがる市にあるJR五能線の「木造(きづくり)駅」である。「巨大な土偶が出迎える迫力ある駅舎」として、東北の駅百選に選定されている。ふるさと創生事業(1988年、昭和63年〜平成元年)で建築され、駅舎は「木造ふれ愛センター」も兼ねている…

曲沢駅七変化

上段の写真は。5月10日の由利高原鉄道・曲沢駅。相変わらず列車と遭遇出来なかったが、駅の前の田んぼには水が張られ、田植えの準備が進んでいる。少し気温は低めだったけど、5月らしい青空だった。さて下段だが、これは3月9日、丁度2ヶ月前の曲沢駅…

高畠駅で小さな一歩を刻む

宮城県の鎌先温泉に行った。冒頭の散歩以外は、部屋と温泉で静かに過ごした。帰り道は、山形の街道経由で自宅に戻った。オートマ車の運転は全く問題ない。途中、高畠町に立ち寄った。まだ町中を歩くのは無理なので、旧・高畠駅の写真を撮った。鎌先温泉では…

駅は千の顔を持つ

同じ駅、同じ場所、同じ季節。変化するような要素は天候以外にない筈なのに、この駅は全く別の顔を見せる。今見た顔と5分後の顔が全くの別物に見えたりする。今年も、この駅に何度か行こうと思う。ちなみに僕の調査では、冬季間は鉄道マニア以外に乗降客は…

Take the Sea Train

日本海の海沿いを走る「特急いなほ」。12月には珍しい(恐らく数回しかない)快晴。そして穏やかな海。本来であれば灰色の海と空、そして白く大きな波頭。カラーで撮っても、モノクロで撮っても変わらない景色だったかもしれない。今回は特に鉄道写真を撮ろ…

小さな秘境駅の四季

秋田県の由利高原鉄道。田んぼの真ん中に浮かぶ小さな「曲沢駅」は、もうすっかり秋。稲穂は黄金色に染まり、稲刈りが目前に迫っている。ついこの間、真夏の景色を撮ったばかりだと思っていた。世の中がどうあれ、季節は移ろい行く。そういえば真夏の景色を…

それでも待ってる 夏休み

青空、白い雲、緑の稲穂。麦わら帽子、草いきれ。蝉の声、虫かごのクワガタ。麦茶、西瓜、仏壇に上がったお菓子。浴衣姿の同級生、帰省した隣のお姉さん。ラジオ体操、朝顔の水やり。屋台の縁日、夜の小さな花火。コロナ禍で夏休みの様相は変わってしまった…

轟木駅〜人は「青春18切符の駅」と呼ぶ

JR五能線の轟木駅。御覧の通り、目の前は「海」である。コロナ禍で今年は困難な状況となっているが、例年多くの若者が青春18切符で訪れる。この日は快晴で、とても気持ちの「夏休み」といった風景だった。しかし、ここは日本海。冬になれば灰色の雲と強…

For Sale~鉄道ファン夢の場所(?)

秋田市の仁別地区という所である。結構な山奥で、周囲は大自然に囲まれている。こんな場所なのに、秋田市内中心部からは距離にして15km以下なので、利便性も悪くない。すぐ近くには「大平山リゾート公園」があり、温水プール付きの入浴施設もある。但し…

春の曲沢駅

田植えの後、稲も順調に成長している。もう一月も経てば、青々と茂る稲穂の向こうに列車が走る。珍しくドンピシャで列車と遭遇した曲沢駅、いつもの春がそこにある。願わくば、ここだけは青空の下(または雨空の下)で撮りたかった。X-PRO3 / XF16-80mmF4 R …

駅に列車がやって来るタイミング

秋田内陸縦貫鉄道の西明寺駅。当然ながら無人駅である。自家用車で行った。この駅に行った理由は、「秋田コンプリート」のためだ。この駅は、旧・西木村にある。旧・西木村の写真は1枚だけ見つかったが、車窓からの写真しかなかった。何度も来たことがある…

ありのままの羽前成田駅

山形鉄道フラワー長井線の「羽前成田駅」。もうセット感というか、コスプレ感が溢れるレベルだけど、これが素のままだから堪らない。久しぶりに立ち寄ったけど、そのままの姿で残ってくれていた。秋田県の駅は、すぐに綺麗に建て直してしまう。つい最近まで…

金網の向こうの軽便鉄道

花巻電鉄は、かつて岩手県に存在した鉄道会社である。その花巻電鉄は、かつて花巻から西鉛温泉までの18.6kmを結ぶ軌道線(軽便列車)を運行していた。その路線は、志戸平温泉、大沢温泉、山の神温泉等を経由して、僕の定宿である「鉛温泉」へと向かう。今で…