No Room for Squares!

街と猫と追憶を撮る

2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧

村上編(終)~鮭の子を増やそう

村上編の最後、これはもう個人的趣向の極みだけど、この標語を避けては通れない。観光客が通るような場所ではなく、生活道路の一角に問題の標語は書かれている。青く塗られたコンクリートの塀は色褪せ、遠い昭和の少年時代を思い起こさせる。「皆んなで鮭の…

港町を歩く、例え海が見えなくても

村上シリーズの続き。村上市の岩船地区である。町並みとしては、特段何がある訳でもないけど、何故か僕はここが好きである。恐らく、港町特有の狭い通りが、僕の故郷の西伊豆を連想させるのだと思う。港町と言いつつ、写真には海は写っていない(実際には港…

私的な村上ハイライト〜黒塀通り

黒塀通りという名の小路である。丁度クランクになった通りであり、角に建つ古い民家が抜群の存在感を示している。村上には数多くの見どころがある。マイナーな意見なのは承知の上でいえば、この黒塀通りが村上の私的ベストスポットである。対抗馬は「千年鮭…

花がある街角〜それぞれの挿花

新潟村上シリーズの第三回。村上の街中には写真のように花が飾られている。竹製の花挿が街の至るところにある。それを柱や格子に据えて、そこに思い思いの花を挿している。恐らく、街づくりの取り組みの一貫だだろう。商工会か何かで花挿しを支給し、手弁当…

猫町珈琲店とパラゴン

猫町珈琲店は、新潟県村上市のカフェのことである。2022年の2月22日にオープンしたそうだ。村上の街中で、かつ僕が多く散策する界隈にある店だ。建物は猫町珈琲店が開業する以前から、何度も撮影させてもらっている。看板には当時のまま「村上印刷所…

そうか村上牛は液体だったのか

新潟県の村上市に日帰りで行ってきた。少し前に「大人の遠足」と称して、鉄道で日帰り往復した。望外に楽しかったので、もう一度村上への遠足に行きたいと思っていた。「日本海きらきらパス」というJRの周遊切符を利用することで成り立った遠足だった。だが…

猫とポール・オースター(完)

11月末から読み始めたポール・オースター最後の作品「4321」をやっと読み終えた。何故こんなに時間が掛かったのか。そもそも800頁、88万後の大作だからということもある。でも時間が掛かった理由は、単純に3回読んだからである。正確にいえば、…

北国には雪があった方が良い

昨日(1月23日)は雨が降った。秋田県のこの時期に雨が降るのも異様である。少し前から気づいていたけど、今年は明らかに少雪だ。昨年は記録的な少雪だった。それと比較すれば今年の方が降雪量は多い。でも例年と比べれば間違いなく少雪だ。僕は静岡生ま…

昼寝する猫、人間の振り幅

上段の写真、窓際で麗らかな陽を浴びる猫の写真に見えると思う。それは間違いではない。でも実際には下段の写真の窓際であり、この直後に薄日が差しただけである。モノクロ写真をやっていると気づくことがある。明るさは相対的なものに過ぎない。どこを基準…

北の路地裏(自己責任)

増田町(横手市)編の最終回。地元民の生活通路として機能する路地裏通り。そもそも自転車さえ通行できないような狭い路地に雪が降り積もる。踏み固められた通路は、人ひとりがやっと歩ける幅しかない。踏み固めた雪に足がハマると膝下までずっぽりと埋まっ…

吉永小百合の内蔵

引き続き秋田県の増田町(横手市)である。増田町は年に何回か突然行きたくなる場所だ。やはり冬になると思い立つことが多い。前回は増田町の外の様子を掲載した。今回は内蔵の写真である。この内蔵は「JR大人の休日倶楽部」のポスターとなったことがあり…

増田町といえばモノクローム

昨日のブログ記事で今年の秋田県は決して雪が多くない、むしろ少雪だと書いた。同時に雪が多い場所だってあるとも書いた。その一例が横手市である。今回の写真は、その横手市の増田町である。内蔵(◯うちぐら、Xないぞう)を持つ日本家屋が建ち並ぶことで有…

雪帽子のある光景

ニュースでは大雪と騒いでいるらしい。正直なところ、例年並みというのが実情である。雪の降り方は場所によって、また時期によっても相当異なる。同じ市内でも多いところもあれば少ないところもある。これを「東北地方」だとか「日本海側」という括りで評価…

ここに来れて良かった

福島県の旧・東和町(現・二本松市)の写真である。福島遠征シリーズ最後の写真だ。東和町といってまず思い浮かぶのは、岩手県の旧・東和町(現・花巻市)だ。土沢という大好きな街があるところであり、もう頭の中で地図を再現することだって出来る。僕の中…

シカゴ郡山(終)〜 さようなら郡山

前段が多くなったが、いよいよ郡山の夜。時間帯と場所にもよるだろうが、街は以前のような騒々しいイメージはなかった。僕が歩いた場所では呼び込みなどの姿も見かけなかった。チェーン店、地場店、様々な店もあった。ここが出張で泊まった場所であれば、特…

シカゴ郡山②〜風情の残り香

僕が持っていた郡山の騒々しいイメージ。駅前の繁華街には客引きが溢れ、平均すれば10メートル毎に一人が声を掛けてくる。もう四半世紀前の出張時のことである。確かに当時はそういう繁華街が多かった。それにしても郡山の客引きは見るからに胡散臭く、無…

シカゴ郡山①〜イメージからの脱却

福島県郡山市である。今後、福島コンプリートを進める上では、拠点となる地(宿泊地)が必要だ。岩手県では花巻の鉛温泉が、宮城県では鳴子温泉がその役を果たしてきた。広大な福島県を廻るには、郡山を中継地とすれば効率が良い。そう見当をつけている。郡…

福島コンプリート経過報告〜川俣町の光景

福島方面に一泊二日の遠征に行ってきた。それは旅行(物味遊山)ではない。便宜的に「旅」とも表現するが、少し違うような気もする。今後も増えるであろう福島方面への外出、つまりは東北コンプリートへの挑戦は、「遠征」という表現がしっくりくる。今回の…

Night And Day ,Day And Night

年明けから雪は殆ど降っていなかったが、久々に降った。天気予報とか、道路事情とか、色々言いたいこともある。でも今回はやめておく。年街から長引いた風邪も、やっと回復した。引き籠もりの年末年始は終わった。写真撮影の短い旅に出撃しようと思う。

炬燵の住人(もとい住猫)

かまくら型をした猫用の炬燵である。銀次郎さんは冬は炬燵に籠もることが大好きだ。その様子を見ていると羨ましくなり、たまに内に手を突っ込ませて貰うことがある。夢のような暖かさである。ちなみに一度、足を突っ込もうとしたら、入口で阻止された。炬燵…

一歩でもその先へ

僕の知る何人かの人たちが闘っている。状況は様々だけど、命を巡る闘いを続けていることに変わりはない。何もできないけどエールを送りたい。不安に慄き、泣き言も言いたくなるだろう。空虚な前向きな言葉や、中途半端な慰めに怒りを覚えることだってあるだ…

2025年の秋田市②〜ネオン球の総本山

ここ数年、「ネオン球」を撮影することがマイブームとなっている。「ネオン球」とはキャバレーの電飾看板のネオン電球のことである。以前はそういう看板を持つ店舗が幾つかあった。今では写真の店しか残っていない。いつもはアップの写真だけを掲載している…

2025年の秋田市①〜好みの場所の光景

深い意味はない。2025年になってから撮影した町並みの写真であり、山形県鶴岡市に初詣に出かけたことを除けば、秋田市でしか町並みの写真を撮っていない。1月4日の街の光景を掲載した。まあその「街」は僕の好みの場所だけれど・・・。X-PRO3 / Voigtla…

雪原の駅〜入線8分前

由利高原鉄道の曲沢駅。今回はカラーで撮ったが、モノクロで撮っても大体同じ感じの写真になる。ここでの冬景色は別格で、今後更に冬景色は深まっていくと思う。例によって列車は写っていない。写真を撮ったのは10:02(AM)であり、次の列車は10:11発となる。…

GooBlogが止まった日に初詣に行った

年末に風邪をこじらせた(コロナ、インフルエンザ陰性)。養生が効き、大晦日にはほぼ熱が引いた。例年は浴びるように酒を飲む年越しでも、殆ど酒を飲まなかった(飲めなかった)。熱が引いても咳が残り、まともに喋ることが出来なかった。不本意ながら正月…

GooBlogが止まった日に初詣に行った

年末に風邪をこじらせた(コロナ、インフルエンザ陰性)。養生が効き、大晦日にはほぼ熱が引いた。例年は浴びるように酒を飲む年越しでも、殆ど酒を飲まなかった(飲めなかった)。熱が引いても咳が残り、まともに喋ることが出来なかった。不本意ながら正月…

陽はまた登る、陽はまた照らす

昨日と今日の違いは僅かだけど、その僅かの違いをどこまでも積み上げて我々の人生は成り立っている。新年あけましておめでとうございます。今年が良き年となることを心から願っております。ちなみに本当のところ、この日の出は新年のものではなく、12月3…