No Room for Squares!

街と猫と追憶を撮る

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

馴染みのスナックすら持たない男

前職で出張が多かった際、宿泊地でスナックに行くことがあった。特に取引先と食事をすると、どうしても展開がそうなる。大抵どこの取引先でも馴染みのスナックというものがあった。酒を呑んで、カラオケをして、女の子と馬鹿話をする。腹が減ったといえば、…

フジカラーのお店に敬意を

自分が「富士フィルム」のカメラを使っていることと関係なく、「富士カラー」のお店が好きである。昭和の時代、フィルムは大きく分けると「富士フィルム」と「コダック」の二大勢力に分類された。コニカとかアグファとか他にもあるけど、大抵の人は富士かコ…

モノクロームの幻影と新型コロナ

横手市(秋田県)の中心部である。横手市役所のすぐ近くに、こんな通りがある。嗚呼、手放したライカMモノクロームの呪縛から抜けきれない。あの画像を思い出すと胸が昂まる。あまりサンプル画像なんかを見ないようにして、熱が冷めるの待とう。さて、秋田県…

美しき邸宅をモノクロで撮る

秋田県増田町の続き。ここに来たのには理由がある。カメラの件である。僕は少し前まで、「ライカMモノクローム」というカメラを使っていた。新旧2種類のタイプがあるが、僕が使っていたのは古い方のタイプだった。ライカM10に買い替えて驚いたのは、色(カ…

秋の邸宅の奥庭には見事な紅葉が・・・

秋田県の増田町(横手市)。この邸宅は肥料などを販売する商家である。ten店舗建物入り口の幅は、6間=約10mほどしかないが、その奥行きは100m以上ある長細い形状である。一枚目の写真は表口に見えると思う。実は商店側の入り口のどんつきに位置してい…

西馬音内の静かな休日

秋田県羽後町の中心部、西馬音内地区。ここは、「西馬音内盆踊り」で有名な町だ。神秘的かつ幻想的な踊りで、3日間の開催日には合計7万人近い見物客が訪れる。人口が1万5千人に満たない、鉄道駅もない町。そこに連日、町の人口を超える見物客が来ること…

臆するな、食すべし

秋田県羽後町にて。羽後町は旨い蕎麦が食べられる町だ。決して大きな町ではないのに、多くの蕎麦屋がある。どの店も大盛況で、休日には相当並ばないと、席につくことすらできない。この日も一時間待ちと言われて断念した。蕎麦が無理なら、中華そばで行こう…

新庄市の酒場街を歩く

前日の「虹の写真」は、山形県新庄市にラーメンを食べに行った帰りに撮影した。今回は写真1枚目の「急行食堂」ではなく、別の店に行った。写真は撮っていないので、別の機会に掲載したい。さて、折角新庄に来たのだから、多少は写真も撮る。いつもの「あけ…

立派な虹だった、惜しいことをした

三連休(僕は三連休とはなりませんが)。今回は大人しく過ごすことにした。田舎に住んでいるので「なんとかイート」とは無縁だけど、少し遠出をして旨いラーメンを食べに行った。ついでに町の写真も撮るつもりだ。天候も悪かったので、持ち出すカメラ機材も…

ワインが飲める小さな幸せ

蘊蓄を垂れるのはパスする。Phillipe Pacalletの初物ワインを毎年頂いている。美味しゅうございました。X-PRO3 / XF35mm F1.4R

山野井泰史を描いた三冊の本

孤高の登山家(クライマー)、山野井泰史は「アルパインスタイル登山」の頂点に立った男である。伝統的に、エベレストなどの高峰攻略には、「極地法」と呼ばれる物量作戦が展開される。登頂にあたっては、大量の資金、物資、人員(シェルパ、ポーター)が投…

裏庭的小世界

相変わらず外出できない。これは裏庭で撮った写真だ。花写真のセンスには著しく欠けるが、いまは裏庭の小世界で写真を撮ることが出来て良かったと思う。『8のつく日はwebにお花を』X-PRO3 / XF90mm F2.0LM WR

何もかも透き通ってしまいそうな11月の日曜日

遠出をする時間が取れず、鬱々としていた。今にも雪に変わりそうな雨が毎日のように降り、冬の到来を思わせる寒い日が続いていた。ところが日曜日は久しぶりに晴れて、青空が顔を覗かせた。暖かい一日だった。それだけで随分と気分は違うものだ。秋の青空は…

本棚と猫~不満な理由

珍しく写真が枯渇しております。過去写真を発掘する時間的余裕もありません。そんな訳で、困った時の猫頼み。さて・・・。家の猫は本が好きだ。好きといっても、対象は「本の匂い」と「しおりの紐」である。本棚から「しおりの紐」が出ていると、それを引張…

そっと染まる

裏庭の山もみじ。全体的には、まだ青葉のままだ。多分、そのまま枯れたような色になるのだと思う。数年に一回しか綺麗に紅葉しない。この数枚の葉だけ、何故か真っ赤に染まっていた。人知れず、そっと染まったような紅だった。仕事の関係もあり、外出がまま…

山居倉庫秋景色

山形県酒田市の山居倉庫。風情ある米倉庫で、観光施設も併設されている。何十回も来たことがある。もうムキになって写真を撮ることもないが、一応来る度に撮影はしている。大体おざなりの同じ写真ばかりになる。今回は「雨上がり」ということで、多少いつも…

日本の紅葉は良い

風景写真とは縁のない僕だけど、「紅葉」の写真は割と好きだ。京都に住んでいる頃は、名所的なところにも良く行った。山などよりも、庭園や公園など生活圏にある紅葉の方が好きだ。さて、写真は秋田市の千秋公園。JR秋田駅から徒歩圏内にあり、坂を上った公…

酒田の「月系」ラーメン

山形県酒田市には、「酒田ラーメン」と呼ばれるご当地ラーメンがある。醤油味のシンプルな中華そばで、煮干しやトビウオの出汁が特徴だ。ワンタンと組み合わされることも多い。それは大正末期に一人の中国人が店を開いたことに始まり、その系譜の店が数多く…

美しき門

先週は、遠出をすることが出来なかった。天候も悪く、肌寒い雨の日が多かった。写真は、秋田市の千秋公園。雨に濡れた湿度感が、紅葉をより美しく見せてくれた。この美しき門を見ただけで良しとしよう。X-PRO3 / XF14mm F2.8R

名もなき寺の落葉

名もなきというのは比喩であり、当然名もあれば、地元で多くの檀家に守られている。僕が言いたいのは、観光客が来る要素が皆無のお寺で、紅葉(落葉)で知られる寺でないということだ。その面では「名もなき」寺といえよう。しっとりと雨に濡れた落葉が、凛…

秋めく水路の町

山形県金山町。「金山」と書いて「かねやま」と読む。秋田県側から新庄市周辺、瀬見温泉とか、肘折温泉とか、真室川町とか、そういう所に行く際には必ず立ち寄る。11月の半ばになれば、町中の紅葉も楽しめるのだが、それには少し早かった。ここには「紅葉ベ…

瞑想する猫

本当のところ、この猫は何も考えていない筈だ。単にウトウトしているだけに違いない。分かってはいるのだが、この様子を見ると、何か深い思案に耽っているとしか思えないのも事実である。気圧されて、声を掛けるのも躊躇われる。完全に猫に負けているようだ…

温泉ワンダーランド(番外編)~温泉街を歩く

宿泊した夜は、断続的に雨が降り続いた。翌朝は、キリリと冷えた気持ちの良い朝だった。チェックアウトした僕は、温泉街を一往復してみた。距離にして700~800m程だろうか。時間にして20分程。その間に白く霞んだ空から青空が顔を出し始める。共同浴場は…

温泉ワンダーランド喜至楼〜(終)とうとう最後の刻

沢山写真を撮ったつもりだったが、実はチェックイン直後、そして別部屋に食事に行った時にしか撮っていなかった。しかも食事中の写真は足りないか、失敗かのどちらかだ。食事内容もお見せしたかったけど、無理だった。これは、館内では写真を撮ることさえ忘…

温泉ワンダーランド喜至楼〜③館内で過ごす時間

本館2階、101号室。これが僕の泊まった部屋だ。数え直したところ、今回が4回目の宿泊で、そのうち3回は同じ部屋(この部屋)に泊まったことになる。1階はお風呂なので、2階に101号室があるのが面白い。角部屋で温泉街を眺めたりするのも楽しい。…

温泉ワンダーランド喜至楼〜②魅惑の玄関

喜至楼は本館と別館に分かれている。別館だって決して新しい建物ではないが、本館の方は文化財級の建物だ。当然、僕は本館に泊まる。建物自体が魅惑的で、料金も別館より安い。良いことづくめである。今回は広大な本館に泊まっているのは、僕を含めて2名だ…

温泉ワンダーランド・瀬見温泉・喜至楼〜外観と風呂

予定は突然に決まる。僕は直前にならないと休みが決まらない。決まったとしても、トラブルがあれば戻らなければならない。1日か2日前に予約が可能な宿。トラブルがあっても、翌日の午前10時くらいまでには戻れる場所。そういう条件に当てはまる宿は少な…