No Room for Squares!

街と猫と追憶を撮る

本当の茨城を貴方は知らない〜①真壁町にたどり着いた理由






恒例の北関東弾丸ツアー(自主ツアー)。栃木の足利と佐野に行ったあとは、フェイントを入れて茨城県に足を踏み入れた。僕が茨城県に最後に行ったのは、はるか昔の大学生時代だ。東京に来て最初に住んだアパートは代々木上原にあった。最寄りの代々木上原駅からは、なぜか「取手行き」の直通列車(地下鉄・千代田線)が走っていた。それが気になり、ある日思い立って取手まで行ってみた。・・・。特別なことは何もなく、ただラーメンを食べて帰ってきた。もうひとつ、竜ヶ崎にも行った。これはアルバイトだった。アルバイト先は当時ブームだった「レンタルビデオ屋」さんをプロデュースする会社だった。僕は学生なのに「レンタルビデオ屋開業のプロ」と詐称し、開店準備やらアルバイト教育に行った。本来は社員がする仕事を、人出不足でだまし討ちのように派遣されたのだ。仕方なく覚悟を決めたが、現地のアルバイトは反抗的で、針のムシロのような一週間を過ごした。僕一人で、反抗的なヤンキーみたいなバイト10人を抑えないといけない。バイト先会社の社長は「言うことを聞かない奴がいたら、構わないからぶん殴れ」と言ったが、アメフトとかをしているガタイの良い奴もいて、殴れるわけがない。いまでも辛いことがあると、あの時頑張れたのだからと自分に言い聞かせる。

話がずれた。そういうことだから、「お前は本当の茨城を知らない」と誰かから言われているような、喉のつかえがあった。それを今回解消するのである。行った先は、まず「真壁町」。昔の家屋と町並みが残る素敵な町だ。こんな町があるなんて、茨城は凄い!。凄いけど、これ本当の茨城なんだろうか(続く)。


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